建設業熱中症予防現場管理者養成 出張研修 

建設業熱中症予防現場管理者養成研修 出張研修とは

厚生労働省労働基準局安全衛生部より、平成28年2月29日付 基安発 0229 第1号において、「職場における熱中症予防対策の重点的な実施について」が示されています。

熱中症とは、暑熱環境によって生じる急性障害の総称であり、消防庁の報告では、5月~9月の4年間(2015年~2018年)の平均救急搬送件数は63,596件と、多くの救急搬送がされているのが現状です。日本救急医学会「Heatstroke STUDY2012」によれば、熱中症は夏季に多く、7月下旬にピークを迎え、20歳~59歳の屋外仕事中の男性に多いとされています。

建設現場において、熱中症対策として高温多湿な場所での作業に従事する場合は、労働者自身は健康管理に留意し、作業管理者は適切な作業管理を行い、正しい知識を身に付け熱中症を予防することが重要です。

熱中症は、「健康管理」として始業前の体調確認や健康確認を行い、「作業管理」としてはこまめに水分や塩分を補給すること。また、「作業環境管理」として屋外で日陰などを作り、「室温管理」としては空調を使い、適切な温度管理を行いながら、予防と発症時の応急処置の推進が重要とされています。

事業者は、高温多湿な作業場所での作業を管理する者及び労働者に対する労働衛生教育として、厚生労働省通達「職場における熱中症の予防について(平成21年6月19日付基発第0619001号)」により、建設業熱中症予防対策の実施が求められています。

1.熱中症の原因や症状を理解できる

建設作業員が熱中症について学ぶことで、熱中症の原因や症状について正しい知識を身につけることができます。熱中症は、高温多湿な環境下で長時間の作業や、体力消耗によって、体内の水分や塩分が失われ、体温調節機能がうまく働かなくなることで発症します。症状としては、頭痛、めまい、吐き気、倦怠感、意識障害などが現れます。正しい知識を身につけることにより、自身や周囲の人々を熱中症から守るための対処法が理解できるようになります。

2.熱中症の予防方法を学ぶことができる

建設作業員が熱中症を予防するためには、適切な予防方法を実践することが必要です。熱中症について学ぶことで、適切な予防方法を身につけることができます。具体的な予防方法としては、水分補給、適切な服装、適度な休憩、塩分の補給などがあります。本講義では、適切な予防法に加えて、実際の現場で遭遇する傷病者の熱中症の特異的な症状について学習していきます。

講師紹介

担当講師:中村秀明/ NAKAMURA HIDEAKI

アバター

国家資格:救急救命士

学位:博士(健康科学)

講座内容

講義時間

3時間50分の講義とする

講義カリキュラム

(1)熱中症の症状・熱中症の概要(疫学)
・職場における熱中症の特徴
・体温の調節
・体液の調節
・熱中症が発生する仕組みと症状
40分
(2)熱中症の予防方法・WBGT値(意味、基準値に基づく評価)
・作業環境管理(WBGT値の低減、休憩場所の整備等)
・作業管理(作業時間の短縮、熱への順化、水分及び塩分の摂取、服装、作業中の巡視等)
・熱中症の病態生理
・Ⅰ度熱中症・Ⅱ度熱中症・Ⅲ度熱中症
60分
(3)熱中症の予防方法・健康管理(健康診断結果に基づく対応、日常の健康管理、労働者の健康状態の確認、身体の状況の確認等)
・労働衛生教育(労働者に対する教育の重要性、教育内容及び教育方法)
・熱中症予防対策事例
40分
(4)緊急時の救急処置・緊急時の救急措置
・救急車が必要なケースの判断
・傷病者観察(バイタルサイン・徴候・処置)
60分
(5)熱中症の事例・熱中症の災害事例15分

講義人数

参加人数:10名以上

※グループ会社・関連会社様などとの合同開催も実施させていただきます。

講義会場

・企業様の会議室利用。別途、ご指定場所での講義可能
※コンセント利用可の場所で準備をお願い致します。

見積書作成

見積書依頼承ります。
その他、環境を伺い弊社で一部備品等の準備は可能です。
詳細につきまして、当協会よりお見積書をご提示致します。

関連教育

建設業労働災害外傷救護研修 出張研修

尚、「建設業熱中症予防現場管理者養成 出張研修」と「建設業労働災害外傷救護研修 出張研修」の2つの研修を実施する場合は、2日間の日程を必要と致します。